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疾患の説明:アカラシア

症状

典型的な症状は、食べ物や飲み物がつかえて、嘔吐してしまうというものです。これが始終おこるため体重が増えずやせ型の体型になります。若年で発症すると、精神的な問題であるとか、周期性嘔吐症などといわれて全く異なる治療をうけてしまう場合もあります。

また食道の収縮が嚥下と無関係に強く起きることがあり胸痛を感じることがあります。中年を過ぎてからでは、狭心症や心筋梗塞などの心臓疾患と間違われることもあります。

原因

食道は正常の場合にものを飲み込むと、喉元にある上部食道括約筋が開いて、胃に向かって協調しながら送り込むような収縮(蠕動運動)をします。最後には食道と胃の境にある下部食道括約筋がひらき、胃の中に落とした後に締まって逆流を防ぎます。

アカラシアという疾患では、ものを飲み込んでも食道が蠕動運動せず、また下部食道括約筋の開きが悪いため、いつまでも食道の中にたまってしまうようになります。これが溢れると嘔吐することになります。

この動きを司っているのは迷走神経による信号伝達で、この障害が起きているとされています。しかしなぜ神経障害がおきるのか、どこで起きているかはまだ解明されていません。

診断

図7
図7:アカラシアの食道造影検査(造影剤の流れが悪く、食道内に貯留しています)

蠕動運動の不良と、下部食道括約筋の開きが悪いことをみて確定診断します。このために食道内圧検査を行います。食道内圧検査は鼻を通して細い管を食道の中に入れて、管の先端につけた圧センサで測定します。水などを飲み込んでもらいながら収縮による圧をみます。

他の検査には内視鏡検査や食道造影検査があります。これらによって食道に食べ物がたまって太くなっている様子(拡張度)や、下部食道括約筋が締まって開きにくい様子をみます(図7)。

治療

アカラシアと正確に診断できれば、腹腔鏡下Heller筋層切開術とDor噴門形成術を行います。腹部には5mmから12mmの小さな穴を5箇所ほどあけて手術をします。傷が小さく、痛みも少ないため、術後の回復が早く、通常は術後4日目に退院が可能です。通過障害は劇的に改善いたします。

食道グループの特色

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